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123便。あの事故そのものが思い出されるだけではない

ボンバルディアDHC8-400

そして思い出されるのは
123便。
あの事故そのものが思い出されるだけではない。

あの事故は機体の故障発生により
垂直尾翼フラップと
水平尾翼が失われた。
その結果、機体は数時間に渉り迷走し、墜落に至った。

ブラックボックスが回収され、操縦席の様子が判明した時、
世界中のパイロットが注目した。

「垂直尾翼フラップと水平尾翼が失われれば、
絶対に飛行を保つ事は出来ない。
ただちに墜落するはずだ。
ならば何故、あの123便は、故障後、長時間に渡って
パイロットの制御下にあったのか。」

答えはブラックボックスの中にあった。

フラップの制御が失われた時、
123便の操縦士は、
左右エンジンの出力をきめ細かくマニュアル制御する事により
機体の行動を制御する
という方法を
瞬時に発明した。

その制御の様子が
ブラックボックスから読みとれた。

アメリカのとある操縦士が
『本当にそんな事が出来るのか?』
と思い、訓練施設のシミュレーターで何度も何度も検証した。

『出来そうだ』

単なる興味からだったかも知れないが
そのパイロットは引き続きシミュレートを繰り返し
尾翼フラップがない状態での操縦を
シミュレーターでこなせるようにまで
試行を続けた。

『奇跡のような操縦だが、こなせば出来るようになるモノだなぁ…』

そしてそれからしばらくの月日が経った。

ある時、その操縦士が乗客としてとある旅客機に搭乗していた。
そして事もあろうか、その機体にトラブルが発生し
尾翼フラップの制御がロストしてしまった。

このままでは墜落するしかないと言う時に、
その操縦士はコックピットへ行き
こう言った。

「私は123便の事故の後、あの状態での操縦を検証した。
私はこの危機を救いたい」  と

そしてその機は危機を脱し
無事不時着し、大事故を免れたという。

私も、あのブラックボックスの音声を聞いた時、
あの日、123便の操縦室における危機に対する闘いを知った。

決して諦めず、
驚く程冷静に、
有りとあらゆる手段で、
最後の最後まで努力したパイロット
達に
無上の感動を覚えた。

墜落する機体の操縦室は
きっと絶望感で満たされていたのではないか
と思っていた私は
そこに、
絶望感など全く無かった事に心打たれ、
いつになったら枯れるのだろうかと思うくらい
涙が止まらなかった事を思い出す。

そして、123便における
あのパイロット達の素晴らしい努力と闘いが
数年を経て、他の飛行機事故を防いだ
事に
限りない感動を覚える。

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